【モロッコ】旅人の特権

【193日目】

モロッコ・フェズ→ハッシラビエド(Hassilabied)

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12月14日

 

青い街シャウエンから砂漠のまちへと向かうべく、私は南下を続けます。

前回の記事ではフェズ(Fes)という街で到着し、
そこでバスを乗り換えたところまでお届けいたしました。

つづきです。

 

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場所はフェス、CTMバスターミナル。

(出発時間はあいまいですが、たしか21時頃だったでしょうか)

それなりの人数を乗せて、バスは夜道を走り出しました。

 

さすが国営だけあって、なかなか快適な車内でした。

なんか、フェズからリッサニに向かう途中、
山だか山脈だかを越えるんですが、そこを通ってる間、かなりの極寒になるんだそうです。

民営のバスはエアコンなんてものはなく、
むしろあちこちから隙間風が入ってきてかなーり寒いんですが
このCTMのバスは暖房が利いていて、快適でした。

でもドアの近くに座ると隙間風が入ってきて結構寒いんですけど。

 

こちらのバスも途中で何度か止まって、乗客を少しずつ吐き出していきます。

 

そして早朝6時、ようやくリッサニに到着しました。

 

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朝6時ですが、まだまだ暗いですね。

 

さて、ここからどう動くかが問題になるんですが、やっぱり私は幸運でした。

 

同じバスに乗り合わせたモロッコ人で、英語を話せる人がいて、色々と面倒を見てくれました。

上の写真に載ってる男性です。

 

バスに乗っている時に、私の前の座席に座っていて、
バスが止まる度に心配そうにきょろきょろしてる私に
「ここは○○だよ。どこで降りたいの?リッサニに着いたら教えるよ」
と言ってくれた、親切な人です。

 

そしてリッサニに着いて、バスを降りて、近くにはタクシーが止まっていたんですが、
色々と話をしてくれて、私にこう言いました。

「今すぐメルズーガ*に行きたいなら、このタクシーで行けるけど、一人で行くと高いよ。朝になれば、一緒にメルズーガに行く人と乗り合わせると安くなるけど、どうする?」

 

* この時まで、私の最終目的地は「メルズーガ(Merzouga)」だったんですが、
結局たどり着いたのは「ハッシラビエド(Hassilabied)」という小さな村です。
行き方等は、最後の方でまとめています。

 

そう聞かれて、そりゃー安く移動できる方がいいので、「朝まで待ってから行くよ」と伝えると、
「じゃー時間まで、休める場所に案内するよ」と彼は言いました。

 

彼の後をついていく途中で、銀行のATMを見つけたので、お金をおろしておきました。

タンジェで一度お金を下してから、あまりATMを見かけなかったので助かりました。

 

そして案内されたのは、とあるホテルの前でした。

「友達がやってるホテルなんだ」と彼は言います。

その友達に電話をかけるているんですが、出ないみたいです。
そりゃー、早朝6時ですからね。

そして彼は電話を諦め、上の窓に向かって大声で呼び始めました。

なんどもしつこく呼び続けて、ようやくスタッフが出てきました。

 

朝早く、なんか、すいません。

 

眠い目をこすって出てきたスタッフに案内されて、中へと入りました。

そして案内してくれた彼は、それじゃ、と言って颯爽と去っていきました。

 

本当に彼には感謝しています。

後になって思うと、本当に彼がいてくれなかったら、私すごく大変な思いをしてたと思う。

 

とあるブロガーが、
旅人が旅先でたくさんの親切を受けるのは当たり前のことじゃない
優しくされるのは旅人の特権なんかじゃない
というようなことを書いていましたが、本当にその通りだなーと思います。
深く胸に突き刺さる言葉でした。

私もこれまでに、
何度も人に助けてもらって、この国はなんて親切な人が多いんだとか、
感謝します、というような言葉を並べてきたけど、
心のどこかでは、それを当たり前のことのように考えてた部分があったかもしれません。

道に迷ったら案内してもらうのが当然
重い荷物を持ってたら持ってもらうのが当然

“旅人だから”ということをどこか鼻にかけて今までやってきた部分があったんじゃないかと
そのブロガーさんの記事を読んで、深く反省させられました。

 

 

と。

少し話が反れましたが、
話を戻して、早朝のリッサニ、とあるホテルの前の出来事です。

 

案内してくれた見ず知らずの男性に深く感謝し、
スタッフに案内されて、2Fの方に上がっていきました。

そこはロビーのような所。

「部屋は満室だから、ここしかないけど大丈夫かい?」

大丈夫どころか、もう建物の中に入れただけでも感謝してます。

「それじゃ、そこに横になるといいよ。シーツとかももうないから、これだけじゃ寒いと思うけどよかったら使って。じゃ、朝になったら起こすね」

と言ってショールのようなものを私に手渡し、
彼は奥の方でまた眠りにつきました。

 

私は荷物を置いて、長椅子に腰かけて、ほっと一息つきます。

カーテンの隙間から外を覗くとまだまだ暗い。
外を出歩く人影は一つもありません。
先ほどのタクシーが、車のエンジンを切って待機しているだけです。

もう一度、この部屋にたどり着けた自分の幸運と、2人の親切に感謝をします。

こんな真っ暗の中、外で待ちぼうけを食らわずにいる幸運にも。

 

眠くはなかったけど、とりあえず横になりました。

最初の方は、外との温度差で部屋の中では全く寒さを感じませんでした
徐々に寒さがやってきました。

借りたショールと、自分の持てるだけの防寒具を体に巻きつけ、横になります。

でも寒すぎて到底、眠れるようなものじゃありませんでした。

 

意外なことに、モロッコはすごく寒いです。その時期だからかもしれませんが。

シャウエンでも、寒さに凍えていました。
すごく寒いのに、暖房器具がなくて、とにかく厚着するしかないんです。
しかもコンクリートの建物で窓がない部屋だと全く温まらず、
外がぽかぽかなのに部屋の中は極寒、という状況になったりました。
シャウエンで泊まったドミトリーの部屋がそうです。

 

まったく想定外だったこのモロッコの寒さ、かなり辛かったのを覚えています。

 

目を閉じて、寒さに身を縮めて耐え続けること約1時間。

だんだんと部屋の中が明るくなってきました。

 

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私がお邪魔したホテルのロビー。

 

そして窓から眺める、リッサニの街。

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人通りが増えてきました。

学校に向かう子供、働いてる大人。

写真の、奥に向かう道の先にバスターミナルがあります。
銀行もあります。

 

しばらくして、ホテルのスタッフが私を呼びに来ました。

下で一緒に朝ごはんを食べようと言ってくれました。

 

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テーブルに置かれているのは、
モロッコで一般的に食べられているパンと(デカい)
いわゆる卵焼きが入ったフライパンです。

このパンとフライパン(卵焼き)がモロッコの定番の朝ごはんです。

定番のミントティーもいただきました。

 

パンをちぎって、そのパンですくうようにたまごを取って、一緒に食べます。
これがなかなか美味しいです。

 

 

これからどこに行くんだと聞かれました。

メルズーガに言って、砂漠ツアーに参加したいんだと答えました。

どこかホテルは予約してあるのかと聞かれました。

(本当は予約してないけど)「ロアシス」という宿を予約していると答えました。

「ロアシス」なら知ってるよと彼は言いました。
でもロアシスは、メルズーガじゃなくて「ハッシラビエド」という所にあるよとも言いました。

メルズーガとハッシラビエドは離れてるから、
メルズーガに着いたら宿の人に迎えに来てもらった方がいいよとも言います。

そうするよ、ありがとう、とお礼を言いました。

 

そんな話をしている時に、誰かが来て、何かを言って、
スタッフが私の荷物を持ってきてくれて、人が集まっているタクシー乗り場に向かいました。

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タクシーらしき車が数台止まっています。

そのうちの一つがメルズーガ行きらしいです。

 

タクシーの定員は、運転手を入れて7人です。

上の写真に乗ってる車です。

はい。日本だったら定員5人のあの車の定員は7人です。
助手席に2人乗ります。

 

それで、あと1人だけどうしても集まらなくて、なかなか出発できずにいるみたいです。

1台のタクシーで乗客を6人乗せて、
6人分の代金を徴収したいから、集まるまで運転手が出発したがらないのです。

 

スタッフが何かを相談していて、そして私のもとに来て言いました。

「このタクシーはメルズーガに行くんだけど、あと1人が集まらなくて出発できないんだ。それでもし良かったら、あなたがタクシー代2人分を払ってくれたらタクシーはすぐに出発するし、タクシーの運転手には、メルズーガで他の人をおろした後、君をリッサニまで送ってくれるように頼んでみるよ。どうかな?」

私は、タクシーをシェアできただけでもかなりの節約になったので
タクシー代2人分の料金くらいわけなかったので、すぐに了承しました。

なにより、リッサニまで行ってくれるのがとってもありがたかったのです。

 

タクシー代ですが、たしか一人分15ディルハム(約200円)でした。

そして、朝早くからホテルの中に入れてくれて、
しかも朝ごはんまでごちそうしてくれたスタッフの方々に
いくらかのお金をムリヤリ握らせて、タクシーに乗り込みました。

 

「お金はいいから、今度うちのホテルに泊まって、日本の話を聞かせてよ」

と笑って言う彼を見て、胸に込みあげてきたのは、
この旅で何度か味わって、そしてあともう少しで言葉にできそうな何かでした。

 

親切にしてもらったり、優しくしてもらったりするのは、旅人の特権じゃないけど、
こういう優しさ一つ一つに胸を熱くさせて、
心が満ち足りるような、こんな思いを抱けるのは、
きっとこれこそが旅人の特権なんじゃないかなと思います。

当たり前だと思ってたものが当たり前じゃなかったんだと気づいたり、
どんな小さな親切心にもいちいち胸を熱くさせたりすることが、
旅の醍醐味なんじゃないかなと思うのです。

 

揺れる車の中、車窓を流れる何もない、茶色一色の景色を眺めながら
ふと、あぁ私、ここまで来たんだなーと
なぜだか感慨深く思ったのを覚えています。

 

 

リッサニから走り続けること約20分。

目線の先に、とうとう砂漠がその姿を見せました。

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昨日の午前中にシャウエンを出てから、約1日を経て、
とうとう憧れの場所、サハラ砂漠の端っこに降り立とうとしています。

 

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砂漠のかたわらにひっそりと佇む小さな村ハッシラビエド、到着です。

 

 

 

それでは、最後に、シャウエンからこのハッシラビエドに到着するまでのルートを
まとめて書いておきたいと思います。

私が通ってきたルートの例です。

【 シャウエン(Cheghchauen)→フェズ(Fes) 】
・民営バス利用 片道55ディルハム+荷物代10ディルハム
・所要時間 約5時間
【 フェズのバス乗り場について 】
・旧市街にある大きなバスターミナルから出るバスは、リッサニが終着地
・21時発のCTM(国営)のリッサニ行きの夜行バスが最終バス
・フェズ駅正面から発着する「Supratour社」のバスだけ、メルズーガが終着地
・その出発時間はたしか19:30~20:00だったかと・・・(曖昧)
【 フェズ→リッサニ(Rissani) 】
・CTMバス利用 片道140ディルハム+荷物代5ディルハム
・21時出発、翌朝6時到着
【 リッサニ→メルズーガ(Merzuga) 】
・タクシー1台90ディルハム~が相場
・乗合タクシーは一人15ディルハム
・乗合タクシーで行く場合は、朝がいい。時間を逃すと人が集まらない
・所要時間 約30分
・ちなみに、リッサニでも砂漠ツアーは手配できる
【 メルズーガ→ハッシラビエド(Hassilabied) 】
・砂漠ツアーの拠点となるのはメルズーガが一般的。宿はこちらの方が多い。
(ハッシラビエドには日本人バッパーに有名な安ホテルがある)
・ハッシラビエドに行く場合は、事前に宿に予約をして、そして迎えを頼むのが良い。
・タクシー代不明
・車での所要時間 約5~10分

 

 

 

そんなわけで、砂漠のまちに着くまでの長い道のり、これにて完結です。

色々あって、まぁ色々大変だったけど、今回もいい経験ができました。

 

次回、いよいよ憧れに憧れた砂漠という場所に足を踏み入れる話です。

感慨深く書き連ねていきたいと思いますので
今まで同様日付が遅々として進みませんが
この後も、数回にわたってモロッコ・サハラ砂漠編をお届けしたいと思いますので
どーかよろしくお付き合いいただければと思います。

 

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